変なおじさんのTVの「いいね!」と「喝!」

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サッカー中継とネット批評を楽しむ 〜山根選手の苦悩と原口選手の苛立ち〜

日本代表のワールドカップ二次予選が続いている。

先日のダジギスタン戦は相手のボール扱いがうまいのと日本のレギュラーが少ないので

なかなか楽しい試合になった。こうなると戦後の批評もいろいろ別れるだろうなぁと思って

さっそく読んでみました。辛口といわれるセルジオ越後さんもあれば、点数評価をしているサイトも

多かった。

 

まず監督の選手起用や采配を批評する場合、最低限 その試合が置かれている位置付けを理解することが

大事だと思う。それができないとなんでも批判できてしまいます。

 

今回は、

◯二次予選通過は確定した

◯オリンピック代表にレギュラークラスのオーバーエイジを送り出している

◯現状の日本の力を図る強豪セルビア戦がこの後に控えている

なので監督の采配としては

負けないように(負けると批判がきついから)、レギュラー以外の新戦力を試したいということだったと推測される。

 

今回は試合を見てて感じた二選手の心の動きと戦後の批評について綴ってみた。

 

先発メンバー発表

新しいメンバーが多く、なかなか攻めた新規メンバー起用だったと感じた。

 

前半

最初はよかった、前線のチェーシングにプレス、でも今回の相手はたくみだった。

前からボールがとれず、後方からのビルドアップ。唯一チャンスをつくるべく走ってた浅野選手に

パスが決まり、シュート、そのこぼれ玉に詰めた古橋選手がゴール。

はっきりいってラッキーだった。

そこから日本の動きが変わってくる。いけいけどんどんとか、勝てるなと感じた選手が多かったからだと

思う。新しい選手はここで目立たないとこの先はないと思ったのだろう。

 

原口選手の苛立ち

多分チームの決めごととして広く攻めるためにサイドにはっている原口選手

ボールが簡単に届き攻めようとするが、佐々木選手は長友さんようになぜか上がってこないし、

真ん中の浅野選手はマークを外せないしおまけになぜか古橋選手まで真ん中にいてごちゃごちゃ。

そのせいか頼りの南野選手引き気味でパスコースが全くない。

反対サイドが全く攻撃できなくなって何度もボールがくるが同じ状況で、しょうがなくひとりでドリブルするが

対応に慣れてきた相手が何人も人をかけてきてるのでシュートすら打てない。

なぜフォローないの、だったらボールまわすなよ、、、、  苛立ちが画面からよく見えた。

戦後  原口選手の評価はかなり低い。でも彼のせいだったのだろうか?

フォローしなかった佐々木選手の評価も低い。監督のひいきといわれている選手だが、今回ほんとに攻撃面では使えないかなぁと。

守備は長友選手には全くおよばないし。

 

山根選手の苦労

点が入ってからというもの古橋選手は真ん中に入り込んでしまい、守備も気まぐれ、攻撃の時も

真ん中でパス待ち。得点後に右サイドに同じように浅野選手が抜け出した時もフォローせず。

なので仕方なしに前に出るがボールもらっても古橋選手がからんでくれないので攻撃できない。

いつもなら家長さんが前で受けてくれたり、ダミアンさんが前でボールを要求してくれたのに。

また田中くんもパス交換でチャンスをうかがってくれたのに、、、、

日本代表は川崎フロンターレみたいにパスで崩すというポリシーじゃないの。うーん  大変。

サイドバックひとりでどうしろと。たまに南野選手が近づいてきてくれるとパスからチャンスが

つくれたのだけど長続きしない。守備は今回強い相手でなかったのでよくわからないけど、

攻撃では守備的な酒井選手などよりも伊東選手とは相性が良さそう。もっと伸び伸び動いたらすごいのでは。

今回山根選手を高く評価した専門家もあった。セルビア戦でも試したい。

たぶん室屋選手より監督の意図に合うのではと思う。

 

真ん中にいて崩しに使えない古橋選手、それならと厳しいパスして走らせてみたらなんとか

ゴール前のパスをあげてくれた。そこをさすが南野選手が決めてくれた。

古橋選手は苦し紛れのセンタリングだけど追いついた脚力とアシストを評価されるんだろうなぁ。

それももってるってこと?

 

ここまで1G1A  これで古橋選手を戦後MOMとか評価している専門家も多かった。

結果で考えているんですね。ちょっとびっくりしたのはずいぶん結果ではなく個々の動きを

評価してると思っていたセルジオ越後さんも同じ意見だったこと。

マークを外せないのに真ん中にいて混雑させたり、サイドバックと連携できない(というか

調べればわかると思うが全くパスが成功してない)選手を評価するって素人と感じてしまう。

 

後半

前半で相手の実力と日本代表の問題がわかった。

苛立ってかわいそうだった原口選手は交代、両サイドのフォローかけずりまわりなおかつ点までとってくれた南野選手はお役御免。

レギュラーのパサーの鎌田選手を入れ、右では使えなかった古橋選手を本来の左サイドへ。

右サイドには期待の坂元選手。でも左きき

 

やはり攻撃は鎌田選手中心に変わった。左右のMFや浅野選手にテンポよくパスを回しチャンスを演出する。

ただ浅野選手がことごとく決められない、、、。

それでも動きが悪いと評価した専門家もいた。狭い場所からのパスの質をみればわかるはずだがなにをみてるんだろう。

きっと浅野選手が次々にゴールしていたら評価は変わっていたに違いない。

 

それほど必要なさそうな場面でのアフタータックルが多くあぶなかしかった橋本選手がレギュラーの守田選手に交代。

守田選手のいい守備からのカウンターアタック。古橋選手の良さがでた場面だが、右から走ってきた鎌田選手にパスせず、チャンスを

潰す。スローを見ても全くまわりをみてないし、、いいとこもあるけどこれじゃ。

 

守田選手が入ったことで鎌田選手とのラインが確立されてゆき、攻撃のパスが一気にまわりはじめる。

この二人の存在感は際立っていた。

右の坂元選手も力を発揮はじめた。ポジションもいいし守備もできる。若手でいい選手が多いけど

これから大化けするかもしれない。左で見てみたい。

 

南野選手、鎌田選手、守田選手のレギュラークラスの良さが際立ったが、それでも今後に向けていい面と課題がでた試合だった。

目的通りといえよう。これからを考えると

 

◯谷口選手  的確なポジションニングやスピードあるパス センターバックのバックアップとして十分信頼できそう。

△坂元選手  攻撃や守備でいい動きや連携ができているので是非左で見てみたい。原口選手を越えるのは難しいけど。

△浅野選手   チェイシングに裏への動きはいい。切り札バックアップとして残したい。

△山根選手   守備のオロオロ感見ると不安だけど、攻撃面が室屋選手より良さそうなので酒井選手のバックアップとして

                     いいのでは。セルビア戦で試したい。

△権田選手   本場に弱い川島選手を押しのける候補だけど、今日の味方へのパスの遅さを見るととても不安。

                      Jで活躍して経験を積んでいる若手のほうがいいかな。

 

反対にもうためさなくていいかなぁと。

佐々木選手   攻撃も守備もまわりとの連携がなく、ファールが多い。自分が思うように動けなくなってる感じ。

                     ネットの評価も一致。

古橋選手       MFとしてはたまにしか守備せず、まわりとの連携が悪く、パスが成功しない。センターFWとしては浅野選手と

                      似たタイプなので使えないかなと。MOMだけど。今回見て予想通り、戦後評価が二分することになった。