変なおじさんのTVの「いいね!」と「喝!」

いつもTV そこそこみているのだけど、これってすごいと思うことやなんだかなーと思うことがあって、

感動と落胆の大阪マラソン!

まず最初にコロナという特殊な環境でこういった大会を開催された

関係者の努力に最大限の拍手を贈りたい。

 

さてその注目されたTV中継がすごかったです。

有名な女性マラソンランナーを一堂に集めて

なんか同窓会のように雰囲気を醸し出していました。

有森さん、高橋さん、野口さんというメダリストに加え、千葉さんや渋井さん

そして注目の増田さん。よく関西テレビは選んだものだと思います。

アナウンサーがすっごく大変そうでした。

 

レース前から日本記録を目指していること(誰の意思だったんだろう?)が明らかにされ、

ペースメーカーがそれに合わせて走ることがアナウンスされました。

ただスタート直後からそのペースに合わせて先頭集団で走ったのは五輪代表のお二人だけ。

そこで力のある若手や中堅の方が参加してないことがわかりました。

ただ2時間20分っていうのはかなり早いです。

オリンピックの優勝記録が男子と違ってずっと25分前後なっているのでいくらコースが

平易とはいえ、普段想定していない早いペースだったといえます。

 

ただ最初から二人になり、当分ペースメーカーのペースで走ることがわかったので

先頭争いの可能性はなくなり、あとはTV局がどうもりあげようか模索することになりました。

 

そこでばつぐんの力を発揮したのは増田さんでした。

ペースメーカーの川口さんがカレーを食べて臨んだこと、そしてそのカレーがココイチだと話したり、

YouTubeの渋井さんにペースメーカーはやっぱイケメンがいいよねせまったり、

まじめにレポートした千葉さんにどうしたの元気ないわねと突っ込んだり、

関西テレビのアナもさすがに絶句されてましたね。

でも変な技術論や精神論よりもとっても楽しかったです。

増田さん、ありがとう!

 

途中から不思議なことが起きました。

前田さんが遅れはじめたのです。持ちタイムからいってもふつうのことですが、

なぜかそこにコーチのようにペースメーカーがずっと寄り添っていったのです。

もともとそういう役割だったのでしょうか???

不思議でなりませんでした。贔屓ですよね。

ここは本当に落胆しました。

 

しばらくすると一山さんも日本記録から遅れはじめたのですが、

信じられないことにペースメーカーもそれにあわせたのです。

もうペースメーカーとはいえない、コーチだなぁ〜と思ってしまったのは私だけではないかも。

でも海外ではあることなのでこういうものかと。

事実、そのおかげで一山選手も頑張れているようにみえました。

 

そこをTVの中継がつっこむかと思いきや、昔話に花を咲かせる解説者陣。

誰が勝つかの予想もしなくていいし、新記録が生まれないことがわかったので

もう専門家の解説は必要なくなったからです。

それはそれで昔を思い出して楽しい時間でした(笑)

アナウンサーは仕事もあって、タイムの話ばかりされてましたが。

 

結局、競技場の入口までペースメーカーというか、コーチが引っ張ってきて

レースは終了しました。

我が家は最後は、「頑張れ川口、ラストスパートだ! 優勝だ!」と声をかけてました(笑)

 

東京オリンピック前に代表の強化レースという意味では大成功だったのではないでしょうか。

 

一山選手はほんとにかっこいいし、早かったです。

前田選手は速く走るランナーではないのでめげることなく、もっと遅くなるであろう本番で勝てばいいんだからと

開き直って調整を続けてほしいものです。有森さんタイプですね。

 

レース後、賞賛がでていてびっくりしました。

また批判を読みましたが古い考えに固執したものでオリンピックに勝つとか、記録をだすというスタンスに

たったものがないのにびっくりしました。

目的が違えば方法は違います。そこがわからない人が多いですね、日本は。