ひとつの転機を迎えた箱根駅伝
お正月ずっとどこにもいかずに箱根駅伝見ました。毎年恒例です。
今年は例年にもましていろんなことが起こりとても楽しかったです。
学連選抜の果敢な飛び出しと独走
2区へのエースランナーの集結と激しいトップ争い
東洋や青学のまさかの遅れと挽回
東京経済大学の台東
体調不良の選手発生と記録への影響
大八木監督のやり方を受け継ぎ好成績を残した國學院大前田監督など着実に後継者も育っているのがいいですね。
ただこんことも踏まえると今回は大きな転機を迎えているのではと感じました。次回は100回、これからを考えて大きく変わるチャンスなのかもしれません。
考えたことを書いてみます。
◯箱根駅伝のオープン化
やはり関東だけでなく全国の大学で競い合うほうが日本の長距離競技のレベルアップには良いように思います。
すでに原監督などもいわれていますが、すぐに無理でも100回などの記念大会だけでも地方の大学を予選会に参加させては
どうでしょうか? 当面はレベルに差があり単独で難しいなら九州地区選抜などでもいいかもしれません。
その場合、関東学連選抜のようなオープン参加ではなくきちんと記録も順位も認めてあげてほしいです。
もちろん運営にも地方の大学のメンバーや医師などが参加するといいと思います。その経験はこれからに役立つはずです。
◯商業化の波への基準づくり
選手のゼッケンの右上に広告が入っている大学が多かったです。パンツまでついているところもありました。
駒沢大学でいえば「桜十字」グループとのユニフォームスポンサー契約を締結しています。個人的にはユニフォームは
スポーツメーカーから提供されていると思うのでこれはまさしく選手がプロ選手のように広告塔なっているんです。
テニス選手が一番目にするのではないでしょうか? 高校や大学サッカーではやられているようです。
たぶん駅伝チームの維持強化には多くのお金がかかるのは理解しています。原監督が其のためにあちこちに出演されている
ことも。ただどうなんでしょうか? 契約できるチームとそうじゃないチームに大きな格差がつかないでしょうか?
また今後どんどんすすんでいけば一社だけでなくあちこちに広告をつけて走ることになります。
関係者外の人もいれて基準をつくるべき時期に来ていると感じます。
◯体調や精神管理の重要性
これまではそれほど不調の理由をいわなかったのかもしれませんが今回は体調不良による選手交替や記録の低下がたくさん
目につきました。監督と選手の距離は昔より近くなり話がしやすくなったのもあるのかもしれませんが、選手が昔よりも
より自由にフレンドリーな環境で育てられてきた結果少し精神的に弱くなっている気がします。
昔は逆に精神論ばかりがいわれてそういった方策が多かった反動かもしれませんし、監督が逆に神聖化されなくなっことも
影響しているように感じます。日本では精神的なものは個人の資質と考えられがちですが、海外では個人でコントロールでき
るものだとアスリート間では考えられているそうです。ぜひそういった手法や考えをまず関東の大学で導入してほしいと思います。
さてこれから一年、仕組みや選手などどう変わっていくのでしょうか。